日刊実話 北海道中~第4章~ [エピソード]
~第4章~ 旅立ち
北海道を走ることになった。とはいえ、自転車歴2ヶ月弱・・・不安である。それに旅は8月の末、暑さにも負けるかもしれない。・・・修行だ・・・私はそう考え、暑さに負けずひたすら走ることにした。
日中めがけビラ配りのバイトをしながら炎天下の中を自転車で駆け巡る。
東大阪市から京橋まで走る。
東大阪市から守口市まで走る。
・・・この距離感は大阪の人にしかわからないだろう。とにかく走ったことが伝われば嬉しい。
こうして長旅に備え、暑さの中でも走れるようにしてきた。
具体的な予定も決まり、いよいよ出発を控えるのみ。
友達、Kくんとしておこう。Kくんから電話があった。
Kくん「あんなー、親父が舞鶴まで車で送ってくれんねん。」
私「ほんま、それはよかったな~」
Kくん「でな、親父は仕事終わって家に戻ってから車出すねん。せやからだんじのとこまでは迎えに行かれへんのやけど」
Kくんは東大阪の近大まではるばる京都から通学している。私は東大阪に住んでいた。・・・つまり・・・
私が自転車ではるばる京都まで行かねばならぬということだった。
・・・まあ仕方あるまい。そう思いながら私は自転車のかごを外した。なぜか?私の自転車は仲間にもらった一台のみ。そう、私は無謀にもママチャリで北海道に挑んだのである。少しでも生活感を無くすためにかごを外したのだ。
そしてついに出発の日。待ち合わせは夕方に京都の確か東寺だったと思う。私は余裕を見て朝11時頃には出発した。
天気は快晴、旅立ちにふさわしい日である。この旅はうまくいく!そんな予感がした。快い気分で車道を走っていたら信号が赤になったので私は止まった。自転車の後ろには重い荷物を載せていた。初めてであった。そのためか止まった瞬間バランスが崩れ、そして・・・
パタン。
隣に止まっていた車のミラーを閉じてしまったのである。私はとっさに逃げた。しかし所詮自転車・・・車には到底かなう訳はなく信号が青に変わるやあっという間に追いつかれ前をふさがれた。
「なおしていかんかい!」
そう怒鳴られ私はお詫びをし、ミラーを元に戻して幸い許しを得た。
出発してわずか20分で私の予感は見事に外れたのである・・・ つづく
kimさん、ただ今爆睡中ですかね・・・?(- -)zzz
私自身、自転車に乗れるようになったら
スグにバイクに乗り換えたので、自転車で街中を走るという
経験は未だしてないのですが・・・
ママチャリで北海道旅行・・・ギアチェンも出来ないですよね (@o@;)
どれ程の負荷がかかるものなのか、想像できないのが残念です (_ _。)
>「なおしていかんかい!」
これだけで済んで、本当に良かったですね~(;^_^A
大阪弁・・・!っていうだけで、私なんか萎縮してしまいます
深夜の執筆に臨まれたkimさんのご苦労にnice一票です!
でも「日刊」にこだわらず、書ける時に書いてくださいネ(ノ’-^)-☆
(記事書くのって、意外と時間くっちゃうものですから・・・)
by MILK (2007-06-24 09:10)
MILKさん
こんにちは♪
幸い、寝すぎることはありませんでした。
ブログの心得に「変に読者がいるのを意識して無理に書こうとすると嫌になって続かなくなる」と書かれてましたが、まさに今それです!でも嫌になってるのではなくこの「北海道中」知人にも人気で「面白い」とか「いつ北海道に着くの?」とか反響があって、次回作を待ってる皆さん(MILKさんもです♪)に意地でも日刊で伝えたくなっちゃってるんです(わたしは漫画家か!!)。このシリーズ?だけはこの身果てようとも書きますよ~(^^)v
ママチャリゆえの苦難、このあと登場します。想像を絶しました(>o<)
私は大阪弁の「しばくぞ!」より長崎弁の「うったくぞ!」の方に脅威を覚えます(^^i)A
by EXOTIC-KIM (2007-06-24 17:20)